お弁当にまつわるあれこれ:買い弁 部活弁当 2013年11月25日 ★長文です私の住む市は 公立は中学まで給食があるので、お弁当の出番は部活の遠征やイレギュラーな学校行事のみ。先日 弁当の必要な学校行事でのこと。Aさんは プラパックに入ったサンドイッチを持ってきていた。一人がそれを「買い弁」だと言い出した。買い弁というのは 「買ってきた弁当」のこと。Aさんは 前の行事でコンビニ弁当を持ってきていた。Aさんの親御さんは忙しい方で 買い弁傾向があるもののその日のサンドイッチは Aさんが頼んで作ってもらったという。プラパックは 食べ終わったらつぶして小さくなるように。買い弁だという指摘は 残酷な方向に話が膨れ Aさんは笑い者になっていた。Aさんの「今日は作ってもらったんだよ」という反論は笑い声に消され 作ってもらったサンドイッチを前に 悲しい思いを抱えてしまった。笑っていた面子の中に息子がいたとのこと。Aさんを交えて話し合いの場をもったことを 先生から報告を受けた。実際には 息子が笑っていたのは元は全く別件だったらしいのだがAさんの状況がわかってからも 流れにまかせて笑っていたのは事実だと反省していた。忙しい中作ったサンドイッチと、よかれと使ったプラパックが我が子を苦しめることなど Aさんの親御さんは思いもしないだろうし笑い声を浴びたAさんの気持ちを思うと胸が痛い。 その日のお弁当。メインは鶏団子を平たく焼いたもの。お弁当、やり方次第とはいえ 時間も作業も負担を伴うことを否定しない。私は料理は苦にならない方とはいえスケジュール把握がいい加減ゆえにえ、明日弁当いるの?と慌てることは時々ある。Aさんの件を息子と話しているときに あわせて聞いたこと。その日、カップ麺が弁当という子がいたそうな。ポットに熱湯を入れて。昼前から雨が降り 野外行事が中止になったその日、寒くて震えながら 冷たい弁当を食べる中学生たちは湯気のたつカップ麺を 羨望のまなざしで見ていたという。「完全に買い弁やのにな。」カップ麺はライフハックとみなされたわけだ。悪意のある発言は人を傷つける。悪意がなくても 本人が言われたくないことであればそれは傷つけてしまうことになる。いろんなことが 紙一重。自分のこと、ひとのこと、どちらも気になる。傷ついたこと、傷つけたこと、どれもきちんと咀嚼して欲しい。