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置き弁 &実録中二病

〜中学生男子の胃袋と精神的カオスに捧ぐ〜

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弁当はいらない

試合・遠征の日は 部活弁当に手をつけないことが続いたある日
お弁当はいらない、パンがいい、と息子は言った。

ものを食べる気にならない、という言葉を聞きながら
そのまま戻ってくる弁当箱を悲しい思いで見つめていた、何度か。
弁当で何か嫌な思いをしたのでは、と 問いつめたい気持ちをぐっと堪えつつ。

そのまま戻ってきた弁当のひとつ/チキンソテー弁当・下にご飯がしこんである

息子がリクエストしたのは ベーカリーのパンでもなく袋パン。
袋パンを買う敗北感半端なく。
勝手に敗北してるだけなんだけど。
せめてフルーツヨーグルトを付けてみたりして。

そんな中、息子がそのパンをも忘れて遠征へ出かけてしまった。
今まで何度も食べずに帰ってきたことを思うと
昼食がなくても大丈夫な気もするものの
わかってて放置はできなくて 届けることに。

袋パンをわざわざ届ける姿は
ロクデナシ風味な自作母像となり 虚しさ満開。
それでも 今の私にできることをしよう、と袋パンを運ぶ。

遠征先は市内の中学。
体育館では何校もの生徒が合同練習を。
よく似たイデタチの面々、入口から中を見ても
我が子の居場所が全くわからず、中に数歩 足を踏み入れてみた。

うっ・・・このにほいは!!

袋パンのリクエストがあったとき、
「体育館の一角で食べるから」と言っていたのを思い出した。

顧問の先生を見つけ ようやく息子にパンを手渡し
彼の「食べる気にならない」に共感しつつ 体育館を出た。

冬場でアレだもんね。
食欲 失せるよね、うん。

私の勝手な敗北感は 払拭された。

少食弁当/ダイエット中女子高生向け

息子は冷たいご飯が苦手。
よってお弁当というアイテムが好きではない。
午前/午後の二部練習では 帰宅して昼食をかきこみ 再び学校へ出かける。

そして 試合となると 精神状態が全く食欲に向かないらしく
お弁当に手をつけずに持帰ることも度々。
ここ、リアル息子を知っている人は多いに驚くところ。
ビジュアルも含め 普段の言動から そんな繊細な部分は想像できない。
もちろん帰ってからは 怒濤のごとく食べる。

ダイエット中の女子高生でも足りないレベルの部活弁当。
オープンオムレツは ほうれん草ベーコン玉ねぎ。
2段のうち1段は りんごを詰めておいた。
うさちゃんにしたりしない。

お弁当にまつわるあれこれ:買い弁

★長文です
私の住む市は 公立は中学まで給食があるので、
お弁当の出番は部活の遠征やイレギュラーな学校行事のみ。

先日 弁当の必要な学校行事でのこと。
Aさんは プラパックに入ったサンドイッチを持ってきていた。

一人がそれを「買い弁」だと言い出した。
買い弁というのは 「買ってきた弁当」のこと。
Aさんは 前の行事でコンビニ弁当を持ってきていた。

Aさんの親御さんは忙しい方で 買い弁傾向があるものの
その日のサンドイッチは Aさんが頼んで作ってもらったという。
プラパックは 食べ終わったらつぶして小さくなるように。

買い弁だという指摘は 残酷な方向に話が膨れ Aさんは笑い者になっていた。
Aさんの「今日は作ってもらったんだよ」という反論は笑い声に消され
作ってもらったサンドイッチを前に 悲しい思いを抱えてしまった。

笑っていた面子の中に息子がいたとのこと。
Aさんを交えて話し合いの場をもったことを 先生から報告を受けた。
実際には 息子が笑っていたのは元は全く別件だったらしいのだが
Aさんの状況がわかってからも 流れにまかせて笑っていたのは事実だと
反省していた。

忙しい中作ったサンドイッチと、よかれと使ったプラパックが
我が子を苦しめることなど Aさんの親御さんは思いもしないだろうし
笑い声を浴びたAさんの気持ちを思うと胸が痛い。

その日のお弁当。メインは鶏団子を平たく焼いたもの。

お弁当、やり方次第とはいえ 時間も作業も負担を伴うことを否定しない。
私は料理は苦にならない方とはいえスケジュール把握がいい加減ゆえに
え、明日弁当いるの?と慌てることは時々ある。

Aさんの件を息子と話しているときに あわせて聞いたこと。

その日、カップ麺が弁当という子がいたそうな。
ポットに熱湯を入れて。
昼前から雨が降り 野外行事が中止になったその日、
寒くて震えながら 冷たい弁当を食べる中学生たちは
湯気のたつカップ麺を 羨望のまなざしで見ていたという。
「完全に買い弁やのにな。」
カップ麺はライフハックとみなされたわけだ。

悪意のある発言は人を傷つける。
悪意がなくても 本人が言われたくないことであれば
それは傷つけてしまうことになる。

いろんなことが 紙一重。
自分のこと、ひとのこと、どちらも気になる。
傷ついたこと、傷つけたこと、どれもきちんと咀嚼して欲しい。

ロコモコ風弁当

丸いステンレスの弁当箱では まさにロコモコになるのだが
本人の希望で部活弁当はひとまわり容量の少ない2段タイプ。
ゆえに ご飯/ハンバーグ&目玉焼きは分かれることに。

上にのせる目玉焼き、さっさと仕上げたいがために蓋を使ったら
白膜のかかってしまう焼き上がりに。わかってたんだけどね。
両面焼きの方がよかったかも。
下のハンバーグは いつものトマト煮こみ。

下の段にはごまおにぎりと 常備菜の蓮根きんぴら。

保存容器は専ら硝子モノを愛用。
ジャムの空き瓶のほか、モロゾフ容器がダントツ大活躍(左ふたつ)。

左から薬味ねぎ(刻んでちょい置き中)、
蓮根きんぴら/鷹の爪なし、
蓮根きんぷら/鷹の爪入り。
きんぴらは じゃこを入れるので出汁は使わない。

体育大会のお弁当/砂肝

今回のメイン・プロテインは砂肝。
塩焼きして爪楊枝刺しして レモン薄切りを隙間に。
ちぴトマトとちび玉子も爪楊枝刺し。
ブロッコリーの森でグリーンOK。

中学生になると ご飯食べるよー、と
散々言われているけれど
まだ 米粒の魔力にとらわれてはおらず
むしろ 隙あれば残そうとする。
おにぎり3つは多すぎる、というので2つに。

保冷剤代わりに凍らせたフルーツゼリー、
森ブロッコリーは 今回下味をつけていないのでマヨネーズを。

体育大会当日、玄関で靴を履きながら 不安そうに息子は問うた。
「今日、見に来る?」
来ないで、と言うと失礼だと感じたのだろうか。
首を横にふり
「帰ってきたら 話聞かせてね」というと
嬉しそうな顔で 走っていった。

その日、朝ご飯を食べながらメモ帳に描いていた。

すっかり私のお気に入り。

        
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